婦人科ロボット手術外来



吹田徳洲会病院婦人科
ロボット手術

吹田徳洲会病院 副院長 北田文則

当院産婦人科は、ロボット手術、腹腔鏡手術子宮鏡手術、レーザー手術など低侵襲手術を推進しています。

2019年4月から

子宮体癌、子宮筋腫ロボット手術による子宮全摘術で保険適応認定施設

2021年4月から

子宮脱におけるロボット手術による仙骨固定術(RSC)の保険適応認定施設

婦人科ロボット手術件数

開腹術 ロボット手術(da Vinci) 円錐
切除
年間
件数
合計
子宮頚癌 子宮体癌 卵巣癌 子宮肉腫 合計 子宮頚癌 子宮体癌 子宮筋腫 子宮脱 合計
2014年 1 1 0 6 7
2015年 10 7 9 1 27 0 29 56
2016年 5 9 6 20 0 23 43
2017年 5 5 6 1 17 2 1 3 33 53
2018年 4 3 2 1 10 3 6 3 12 28 50
2019年 5 1 9 15 7 6 13 25 53
2020年 5 3 8 16 1 15 5 21 20 57
2021年
(6月時点)
5 2 7 5 1 3 9 3 19
術式・疾患
別合計
39 29 42 3 113 6 34 15 3 58 167 338

婦人科da Vinci 手術チーム

婦人科da Vinci 手術チーム

ロボット手術 手術風景

ロボット手術 手術風景

コンソールボックスからロボットを操作

コンソールボックスからロボットを操作



婦人科ロボット手術外来を新設しました

手術支援用ロボット(ダヴィンチ)を使用した腹腔鏡下手術が、当院でも保険診療で行えるようになりました。「婦人科ロボット手術外来」では、ロボット支援手術を希望される患者様を、豊富な経験と資格を有する医師が診察させて頂きます。



ロボット支援手術とは

ロボット支援手術とは、1990年代に米国で開発された手術支援用ロボット「ダヴィンチ」を使った内視鏡手術です。体の数か所に穴を開け、そこに内視鏡カメラ(腹腔鏡)と鉗子を差し込んで手術を行います。「ロボット」といっても、ロボットが独立して手術を行うのではなく、手術操作はあくまでも医師が行います。手術支援用ロボットは、執刀医の手の動きを正確かつ繊細に再現するだけでなく、執刀医の能力をさらに高め、執刀医の負担を軽減する役割を果たします。手術支援用ロボットを併用することにより、腹腔鏡手術の精度がさらに向上し、より安全で、患者さんの負担が少ない手術を提供できると考えています。
吹田徳洲会病院産婦人科では、2017年10月から臨床研究として、子宮悪性腫瘍や子宮良性疾患に対するロボット支援下手術を実施してきました。ロボット支援下手術が安全であり、また非常に有効であることが確認できましたので、2019年4月に施設認定を申請し、保険診療としてロボット支援下手術を開始しています。



ロボット支援下手術の方法

「ダヴィンチ」はロボット部・操作台・モニターなどで構成され、ロボット部には先端に鉗子やメス、また腹腔鏡を取り付ける4本のアームが装備されています。執刀医は、患者さんの腹部に5箇所の小さな穴をあけ、内視鏡と手術器具を差し込んだ後、手術台から離れた操作台に移動します。執刀医は、操作台のモニターに映し出される画像を見ながら、両手・両足を使ってアームを操り、患部の切除や縫合を行います。
従来の腹腔鏡手術で使用する鉗子は関節の可動域が狭く操作に制限がありますが、ロボット手術の鉗子は人間の手よりも可動域が広いため(360度動く)、狭く深い骨盤腔の病巣に対して非常に有効で、今まで取りきれなかった病変まで切除できる可能性があります。また、腹腔鏡手術が2次元映像であるのに対し、ロボット支援手術では高解像の3次元ハイビジョン映像を採用しているため、より安全な手術を行うことが可能です。術者が座って執刀できることもロボット支援手術の大きな特徴です。医師の疲労が少なくなり、常に集中して手術を行い、より良質で安全な医療を提供できると考えられます。



ロボット支援手術の長所・短所

長所

  • 傷口が小さい
    創部が開腹手術に比べてとても小さい(8~12mmの傷が5箇所程度)ため、傷跡も目立ちません。
  • 手術中の出血量がすくない
    高い精度の手術ができるため出血量が少なくなります。
  • 創部の痛みが少ない
    傷が開腹手術に比べてとても小さいため、術後の疼痛が少ないです。
  • 術後の合併症が少ない
    傷が小さいため、術後の癒着や術後の合併症(腸閉塞など)が開腹術に比べて少なくなります。
  • 術後の回復が早い
    傷が開腹手術に比べてとても小さいため、術後の回復が早くなります。
  • 社会復帰が早い
    創部の痛みが少ない結果、術後の回復が早く、早期に運動も開始できるため、退院や社会復帰の時期が早くなります。

短所

手術支援ロボットの誤作動など、ロボット支援手術特有の合併症はほとんど報告されていません。子宮摘出術やリンパ節廓清術は、従来のように開腹や腹腔鏡で行っても一定の割合で合併症が起こる可能性のある手術です。例えば出血が起こった場合には、開腹手術に比べ止血に時間がかかることが予想されます(これは従来の腹腔鏡手術でも同じです)。また他臓器の損傷・大出血などが起った場合には、開腹手術に変更しなければならないことがあります。当院では安全性を最優先し、ロボット支援手術の続行が厳しいと判断した場合は、従来の開腹手術へ速やかに移行する体制をとっています。



当院で実施可能な疾患と術式

  • ● 子宮体がん
    術式:単純または準広汎子宮全摘術および骨盤リンパ節郭清術。
  • ● 子宮頸がん
    術式:広汎子宮全摘術および骨盤リンパ節郭清術
  • ● 良性子宮疾患(子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮頸部異形成・子宮内膜増殖症など)
    術式:単純子宮全摘術


入院から退院まで

入院は手術前日です。翌日には歩行も可能です。

  • 退院時期
  • ● 良性子宮疾患:術後4-7日目に退院です。
  • ● 子宮体がん:術後4-7日目に退院です。
  • ● 子宮頸がん:術後7-10日目に退院です。

※入院期間は病状により異なることがあります。



外来診療体制

診察は手術支援ロボット「da Vinci」術者認定医師が担当します。
外来担当医師:北田文則(副院長)
曜日:木曜日・金曜日
時間:14:00~16:00


初診の方でも事前にご予約いただけますので、下記の電話予約センターまでお電話下さい。
電話予約センター:06-6878-1184
予約受付時間:平日 13:00~16:30/土 9:00~12:30(日・祝休み)

*診察は基本的に予約制ですが、予約を持っておられなくても診察させていただきます。
*紹介状をお持ちの方は、病院1階の紹介初診受付カウンターにお声がけ下さい。