多職種が連携しながら患者さんやそのご家族の気持ちに寄り添い、退院後の生活も見据えて、“健康寿命”や“幸福寿命”の延伸を目指した医療を目指していきます。
地域包括ケア病棟では病名に関係なく、在宅復帰を目指す幅広い患者さんの入院を受け入れます。例えば、各種手術や肺炎などの急性期治療を終え在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な患者さん、糖尿病やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)など生活習慣指導が必要な患者さん、社会資源の調整がなければ在宅復帰が困難な患者さん、レスパイトケア(患者さんを介護する家族の一時的休息)が必要な患者さんなどそれぞれの病気、生活環境に応じた個別化医療を提供していきます。
入院患者さんに関しては在宅復帰するために、単に診療やリハビリを提供するだけでなく、退院してから地域と繋がりをもって幸せに在宅で生活することのお手伝いをしていきます。
入院中に一人ひとりの患者さんにとって何が大切なのか、どのような生き方が幸せなのか一緒に考えていき、患者さん自身に“気付き”を得てもらいたいと思います。具体的には、病棟内での音楽療法、アロマテラピー、ヨガ体操、マインドフルネス、そして院内敷地の一角に地域ボランティアのご尽力で設けられたオーガニックの農園で土いじりを体験する園芸療法なども想定しています。
ただし、入院期間の上限は60日と決まっていますので、それ以上の長期入院をご希望の方はご相談ください。